ふたつ庭の家

ふたつ庭をもつ、「ふたつ庭の家」。
冬は低い日差しをとりこみ
陽の動きと共に時間を感じる南の庭。

一年中安定した光が入りつつ
影が生まれる北の庭。

四季とうまく付き合ってゆくため
光や風を利用した木の家です。

■ 外皮平均熱還流率 UA値
　 0.54W/（㎡・K）＝HEAT20　G1グレード
■ 相当隙間面積 C値：0.5（c㎡/㎡）

#LDK

#WIC

Data

竣工: 戸建住宅
所在地: 宝塚市
延床面積: 92.61㎡（ 28.02 坪）

オーナー様の声

シーエッチ建築工房さんとの出会い

私たちの場合、土地は確保できていたので、家を建築して頂く工務店を探していました。
「木のぬくもりを感じる家がいい」ということで、ハウスメーカーも巡り、ネットも検索し、近辺の工務店に相談していましたが、何かコレだという気持ちになれませんでした。ある時、家内が阪急電車小林駅に掲示してあるシーエッチ建築工房（以降ＣＨさん）のポスターを見て、「他と違う雰囲気！」ということで仁川の事務所を訪れたのがご縁の始まりです。

私たちの事案は、ローンをせずに、今ある蓄えで建てるということで、太陽ソーラもなく、暖炉もなく・・よく言えばシンプルでこだわりもなかったと思います。
一番の懸案事項は、予算が限られていたことだと思います。こうすれば良かったか？と思うところもありますが、全体が“木の香り”に包まれる家に満足しています。

「ふたつ庭の家」

ＣＨさんでは、それぞれの新築の家にキャッチコピーをつけるのですね。それで、我が家は「ふたつ庭の家」とネーミングして頂きました。南側と北側にそれぞれ趣の異なる庭を楽しめるというコンセプトです。

そのネーミングを聞いたとき、直ぐに「不可能な家」というワードとダブりました。そう、韓ドラ「冬のソナタ」でチュンさん（ヨン様）が設計した家です。そのイメージを抱いたまま、白い紙で作った立体モデルを目の前にして仕様打合せを重ねていく中で、どんどん期待が膨らんで…ワクワクした感覚を今でも覚えています。

小市民の攻防

打合せを重ねるうちに仕様変更することが出てきますが、設計の渡邊さんからは、いとも簡単に、・・変更後の見積額は「・・こうなります」とドライに提示されます。更に、ＣＨさんの上品なセンスで「・・こうするともっと良くなります」と提案されると、こちらは「その気」にさせられてしまいます。

しかしながら、費用はどうなる?! との心配が・・。
その後打合せする中で、渡邊さんから、現場監督の徳毛さんから、丁寧かつ冷静なアドバイスを頂きました。
最初は抵抗あった提案も、メリット/デメリットを説明してもらう中で、こちらで判断して納得して受け入れることができました。

１円単位の見積額

これには驚きました。契約時の見積額が１円単位で提示されたのです（材料単価に小数点を含む面積や長さを乗じれば、１円単位の数字が出るのは理解できるのですが・・）。
私の会社生活でも見積りを取ることがありますが、建築関係で１円単位の事例は経験ありません。もう少し丸めた金額で提示されると思ってました。

一方で、間取りや構造を見直した際には、材料費がこう変化するので費用はこうなりますと定量的な提示があります。
都度、私たちも細かく検算して不明点は聞きながら確かめました。そうすることで、結果的には納得しながら進めることができました。

ウッドショック・・

７月に入って、ウッドショック（木材高騰）のお話がＣＨさんからありました。事案は承知していましたが、「契約済なので影響ない」と思ってましたので、これはショックでした。
本体工事には影響なかったのですが、後追いの外構工事（ウッドデッキや外塀）に影響が出ました。ＣＨさんからは申し訳なさそうにお話がありましたが、事情を丁寧に説明いただき、これも１円単位の改定価格で了承しました。
残念ながら、当初予算を超えてしまいました。

新しいお家の過ごし方

もう少しで新しい家が完成します。
小市民の楽しみ方としては、夏は、長い庇で強い日差しを遮った優しい風がお家の中を吹き抜けるとともに、北側の和室からお庭を眺めながら読書して過ごします。冬は、優しい温もりのあるウッドデッキから南側のお庭を眺めるとともに、ホットコーヒー（お湯割り？）を飲みながらボーっと物思いにふけります・・・
たぶん、家内から怒られます。まぁ、生活スタイルについては、おいおい楽しく考えていきたいと思います。

最後に

費用のことばかり記載してしまいました。
工事の変更内容や金額改定については、事前にＣＨさんから丁寧に説明頂いたことは、当たり前のことかもしれませんが、私たちにとって大変ありがたいことで、全面的に信頼しながら進めていくことができました。

一方、「ＯＢ交流会」で色んなアドバイスや経験を伺って参考にしたかったのですが、コロナ禍でその機会が無かったのはとても残念でした。
この「オーナーズメッセージ」には、これから新築を考えている人に参考になるかなと思い、率直な想いを本音ベースで記載しました・・・が、やっぱり駄文になりました。お許しを。

ＣＨの皆様には、夢を叶えて頂き、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。　