家を建てるなら、ロッジや山荘のような、木で囲まれた自然を感じる建物にしたい。漠然とそう思いながらスタートした家づくりでしたが、実現するためのハウスメーカー選びに難航していました。そんな時に読んだある本にあった、「実際の家が最大の広告となっている、地元で堅実に仕事をしている工務店で家を建てるとよい」という一文に心動かされ、ネットで「宝塚　木の家」と検索をかけて出会ったのが、シーエッチさんでした。

HPで拝見した施工事例には、たくさんの「ツボ」な家が掲載され、とても興奮したことを覚えています。どの家も、「いいな」「素敵だな」と思うもので溢れていて、見ていてワクワクしました。すぐに資料請求し、完成見学会に申し込みました。

完成見学会では、自然素材の気持ちよさと、前田さんの物腰やわらかで決して推しの強くない案内（でもとても自信を持って紹介されていることはひしひしと伝わりました。）を受け、すっかり長居をしてしまいました。そしていつもは優柔不断な私たち夫婦が、その場を失礼する頃にはもうシーエッチさんにお願いしようということに心を決めていました。

また、この日KGプランニングの立野さんをご紹介していただいたことも、大きな収穫でした。最初は警戒心MAXだった私たちも、立野さんのお人柄であっという間に個人情報を聞き出され（笑）、土地探しをお願いすることになり、この日１日で心強い援軍が２つもできて、一歩も二歩も前進した気持ちで足取りも軽く帰宅しました。

希望の地域に売り地が出る度に、立野さんと浪江さんがすぐに足を運んで確認してくださいました。いいと思う土地ではささっとラフを描いてくださったり、時には「ここではご希望の暮らしはできないと思います。」とはっきり伝えてくださることも。心強いこと、この上なし！しかしなかなか条件が合う土地が見つからないことに焦りも募っていきました。自分たちで決めた締め切りまであと10日、子どもの転校も覚悟で探す範囲を広げよう・・・と思っていた矢先に、近所の土地が整地され売りに出されたことを知りました。

すぐにお二人が見に行って下さり、ここならいけます！とのGOサインが出ました。が、優柔不断な私たち夫婦はすぐに結論を出すことが出来ず、改めてファイナンシャルプランナーの方に相談したり、キャンプのテントの中でもお金の計算をしたりしながら、ようやく購入に至りました。（あの時はお待たせしてすみません。）

土地が決まり、ついに始まった打ち合わせは毎回長時間で、終わる頃にはお腹は鳴るし頭はふらふら。でもそのくらい充実して、楽しい時間でした。設計の石田さんには、本当にたくさん相談をさせていただきましたが、素人のひらめき？思いつき？浅知恵？にも、快く耳を貸してくださり、可能かどうかきちんと理由を説明の上ご判断いただけたので、納得して話を進めていくことができました。

地鎮祭では、徳毛さんの力強いかけ声も頼もしく、これからいよいよ工事が始まると心が躍りました。
　
そして一年で一番暑い日の上棟。大工さん達とクレーンさんのチームワークで、青空に向けて我が家が組み上がっていく様子に、ただただ感動。夫はちょっと涙目だったと思います。

現場が近かったため、ちょくちょくお邪魔させていただきましたが、大工の石見さん、涌井さんはじめ、ありとあらゆるプロフェッショナルな方々の妥協を許さないお仕事を間近に見ることができたことは、またとない体験だったと思っています。（お二人の邪魔をしてはいけないと思いながらも、ちょいちょいプライベートなお話ができたりすることも、現場に足を運ぶ楽しみでした。）住み始めてから初めて気づく匠の技が、きっとたくさんあることでしょう。それを見つけるのが、今から楽しみであったりします。

コロナ禍ということもあり、色々と制限もあって不安に思うこともありましたが、家族とたくさん語り合って家づくりを進めることができたのは何よりもありがたく、日々の心の支えにもなりました。たくさんの方々にもお世話になりましたが、そういった場を設け、ご縁をつなぎ、形にしていただいたシーエッチさんには、心から感謝しております。そして関わってくださった全ての方々にも、ありがとうの気持ちをお伝えしたいです。（今ならアカデミー賞を受賞した俳優さんの気持ちがわかります！）

もうすぐ引き渡しとなりますが、今から、この家に見守られながら家族みんなで暮らし、成長し、いつか子どもたちが巣立っていくことを想像すると、泣きそうになってしまいます。だいぶと気が早いですが・・・。その日が来ても、過ぎても、どうぞ末永いお付き合いをこれからもどうぞよろしくお願いいたします。