ネコと暮らす陽だまりの家

便利な駅近でありながら
落ち着いた住宅街に佇む
焼杉の外壁が印象的な木の家。

家族もネコも心地よく過ごせるような
居場所が家中に散りばめられています。

吹抜や出窓からは太陽の光が降り注ぎ
空間はいつも明るく開放的。
猫も探検したくなる居場所があちこちに。

2階ホールは“第2のリビング”。
カーペット敷きの床に、珪藻土で仕上げた壁と天井。
やわらかなアールを描く天井に包まれたその空間は、
自然と心がほっと安らぐ場所です。

■ 外皮平均熱還流率 UA値:0.43W/(㎡・K)
  =6地域 HEAT20 G2水準
  =断熱等性能等級6

Data

戸建住宅

所在地
神戸市
延床面積
89.50㎡( 27.07 坪)

オーナー様の声

シーエッチ建築工房との出会い

「まぁ、そのうち。」
神戸での生活を始めて数年になる中、妻と次の住まいの話になることは何度もありましたが、私の日和見気質によって何も決まらない日々が続いていました。先送りにしている間に私は不惑を迎え、同世代の同僚との会話には「家をどうするか」という話題が度々あがるようになりました。
 
マンションと戸建てのメリットとデメリット、リノベーションという選択肢、土地の相場、銀行選び、ローンの組み方、保険の必要性など膨大なインプットを得るものの、それらをうまく処理しきれず、先送りする中にももどかしさが募っていきました。そんな時、1人の同僚が住宅見学会に行ったことを話してくれて、私にも一度行ってみるよう勧めてくれました。そこで紹介してもらったのがシーエッチ建築工房で、帰宅後すぐに妻に話したことを覚えています。
 
 「CとHは何の略やろう?Comfortable Homeかなぁ。『工房』って職人っぽさと可愛らしさが共存した表現やなぁ。」と熟考している私の隣で、妻は早速ホームページやYouTubeなどで情報収集を始めました。そしてすぐに、「ここが建ててる家、どれも素敵でええやん!見てみ。今度見学会あるみたいやから行ってみよ!動画見てたら社員さんも良い人っぽいで。」(妻はアメリカ人で、多分この時は英語で言いましたが、私が勝手に関西弁に置き換えています)と好感触を示し、すぐに見学会に申し込みました。
 
見学会に行ったことは大正解で、その時初めて「自分が暮らしたい家」というものを単なる理想としてではなく、現実として具体的にイメージするということを経験したような気がします。そこで浪江さんとお話しをする機会があり、家の細部に至るまで丁寧にご説明いただいたり、自分たちの疑問にも答えていただいたりして、そのイメージが「良い人っぽい」から「きっと良い人」にレベルアップしました。帰りの電車の中ではもう「シーエッチ建築工房にお願いしよう」という思いを妻も私も持っていたと思います。その後まもなくメールを送り、正式にご相談に乗っていただくことになりました。


土地探しから打ち合わせ

自宅近くに売りに出されている土地がありました。
そこまで広くない土地とはいえ、駅から徒歩数分で大通りにも面していない静かな住宅街にありながら、お店や銀行、役所、公園、保育園、幼稚園、小学校のすぐ近く。なのに、数ヶ月経っても売地のままでした。魅力的と感じつつも、我々の頭を支配したのは「こんな土地が数ヶ月も売れていないのは何かかなりヤバい理由があるに違いない」という先入観。そんなことを浪江さん、渡邊さんに話したところ、土地はご縁であり、早い者勝ちの勝負でもあるということや、考えるよりも聞いてみることという(当たり前ながら我々が見失っていた)アドバイスをいただきました。
 
その翌日、雪まじりの寒風の中、熱い想いを胸に不動産会社に赴いた結果、「土地の前に街路樹と電灯があることで、駐車場を作りにくいから売れていない」という答え合わせができ、先入観というものの怖さを学びました。その土地がある街が気に入っていた我々はすぐに購入を決断し、手続きを進めることにしました。
 
そこからの約二ヶ月間はとにかく慌ただしかったことを覚えています。「世の中大抵のことは何とかなる」、「知らないことは聞けばいい」という経験的理解のもと、家を建てることに関する事前知識をほとんど入れていなかった私は、急ピッチで土地購入のためのノウハウを学ぶことになりました。幸いなことに、不動産会社の方々はとても親切丁寧にご説明・ご対応してくださり、土地を所有されていた方も我々が家を建てることを喜んでくださいました。また浪江さんからもこの間たくさんのサポートをいただき、土地を購入するということだけでもたくさんの方のご協力があってできるのだということをしみじみ感じました。
 
土地が決まると、今度は浪江さんから宿題が出されました。一ヶ月ほど時間をかけて、自分の家のイメージに存在する「もの」や「要素」を夫婦それぞれ相手に見せないように書き出すという課題でした。大きな土地ではなかったため、どれくらい欲張っても良いものかと考えることはありましたが、改めて自分が「家」に求める本質を考える現象学的な時間になっていたと思います。このプロセスのおかげで、「流行りもの」や「謎の憧れ」といった俗物的な意識を削ぎ落とすことができたような気がします。ヒアリングの際には、夫婦それぞれが書き出した1つ1つの言葉を丁寧に展開してくださいました。そこからプレゼンテーションまでの「待ち時間」は、自分たちの書き出した言葉が設計図にどのように現れるのだろうと楽しみで仕方ありませんでした。
 
プレゼンテーションで発表された設計図を見ると、それまでに我々が「こんな感じかな」と勝手に想像していたいくつもの間取りを軽く凌駕する素敵な家がそこに創造されていました。シーエッチ建築工房の皆さんがしっかりと受け止めてくださった我々の言葉が設計図という形になったということと、そこに込められたプロの想いに強い感動を覚えました。しばらく感動に浸っていたいところでしたが、そこからは怒涛の打ち合わせが続き、毎週のようにたくさんの選択をする日々でした。頂いた設計図に対してこちらから要望を出す上で、設計者が誰かを知ってしまうとその顔がチラついて遠慮してしまうかもしれないと思い、聞かないことにしました。(ちなみに聞くタイミングを失い、これを書いている現時点でも存じ上げません。この場を借りて、心より感謝申し上げます。)それもあってかは分かりませんが、細かい部分まで遠慮なく対話ができたと感じています。
 
決断する際には長期的視野をもって考えるよう心がけ、多少負担がかかっても未来の自分たちが良いと思うであろう選択をするようにしました。ソファの生地やタイル、照明を決めるために京都まで何度か足を運ぶこともあり、仕事が休みの時は常に打ち合わせに向けた情報集めをしていた気がします。分からないことも多く不安な中、浪江さんや長田さんは実物やサンプルを見せながらご説明くださってとても助かりました。慌ただしくて大変ではありましたが、ついでに西宮で美味しいお蕎麦を食べる機会でもあり、何よりも前に進んでいる実感を与えてくれる日々でした。
 
打ち合わせと並行して、高知県梼原町森林組合へのツアーに参加しました。子どものいない、いい歳をした大人二人が参加しても変じゃないかなと考えたこともありましたが、結果的にはとても有意義な経験となり、家づくりにおける1つの大きなハイライトとなっています。製材所の皆さんとお話しし、その仕事にかける情熱やプライドを間近で感じたたことで、柱や床などの木材1つ1つを「職人さんたちの作品」としてみるようになりました。「家に命を吹き込む」という表現をよく聞きますが、実際に建て始める前からすでに多くの職人さんたちによって命を吹き込まれた数々の材料やアイディアが存在し、それらが合わさって家に「成る」のだという大きな理解の変容が、この経験を機に起きたように思います。ちなみに、梼原町でいただいた岩魚の塩焼きは絶品で、あれを超える岩魚にはもう出会えないだろうと思うと少し悲しくなります。


地鎮祭・上棟式

地鎮祭を迎えると「いよいよ」という実感が一気に湧いてきました。冬の晴れた日の朝、私にシーエッチ建築工房を紹介してくれた友人とアメリカから来てくれた妻の母を迎えて行われ、とてもユーモアのある宮司さんの荘厳な声が響くと、その場がとても神聖な領域になった感覚になりました。私の声が小さかったとイジられましたが、浪江さんがその分大きな声を出してくださったので、土地の神様も満足されたことだろうと思います。
 
あっという間に上棟を迎え、そこからは設計図が段々と「家」になっていく過程を楽しんでいます。いつ現場を訪ねても石見棟梁や徳毛さんは快くご対応してくださって、その時の状況や進捗を詳しく教えてくださいます。素人ながら、毎回お邪魔するたびにその職人技に唸らされています。また、緑宝堂の西邑さんのご協力のおかげで、これから我々の目と鼻(と舌?)を楽しませてくれる素敵な木々を選ぶこともできました。こうして、1年半前は私の中で「まぁ、そのうち」だった家づくりが、終わりを迎えようとしています。


終わりに・・・

こうして振り返ると、お名前を挙げられなかった方々も含めて本当にたくさんの人が関わってくださって、それぞれの熱い想いが込められていることを改めて思い知らされます。そうした皆さんの想いが合わさって出来上がるこの家は、我々にとっては住む場所であると同時に、共に歳をとっていく家族のような存在かもしれません。夫婦ともども、この「家族」とのこれからの生活が楽しみで仕方ありません。

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