今後のことを考えると長女が小学校に入るまでには・・・という理由で家の建て替えを考えだしたのが2018年ごろ。安心できる家が理想で、国産材、無添加住宅という基準で見学会巡りをしていました。

無添加住宅ということで、どの工務店さんもおっしゃるのが「ウチはシンプルな材料の家ですんで、特別なことや奇抜はできませんが・・・」という趣旨のこと。そんな中で一際印象に残る、また見たい！と感じたのがCHさんのおうちでした。

建物と家具で作る空間がそれぞれの場所で変化に富んでいて、シンプルな材料なのにとても個性的。また子供ごころをくすぐるような遊びが随所にあって、それまでに見たほかの工務店とは全然違う家でした。

そして、それから何件かシーエッチさんの完成見学会にお邪魔させてもらう中で特に感じたのが、数字のわりに広く感じる、ということ。床面積でいうとほかの工務店の家と変わらないのに、シーエッチさんの見学会では解放感を感じる。というか、ほかの工務店の見学会にいくと窮屈に感じるようにさえなりました笑　

正直なところ費用面ではもっと安いところもありましたが、おかげさまで他の家をみるとデザイン的にも空間的にも窮屈に感じてしまう体になってしまっているので、後悔はするのは嫌だ！もうシーエッチさんに決めよう！ということになりました。

家づくりをはじめてまず気づいたのが、自分たちにあんまりこだわりがない所でした笑

もちろん湯水のごとくお金があるなら色々したいこともありましたが、大抵のことは、「まあお金もないし、別にいっか・・・」といった感じ。もちろん日々の生活での動線が合理的に配置され、また外気や日照をうまく取り入れた快適な家というのは理想でしたが、そのあたりはシーエッチさんの得意分野だし、基本まかしておけばいっか、ということで我々の関心事はほぼ、愛する猫に関することとなりました。

猫好きと言っても、猫にとって嬉しい家というのは、ぼんやりとしたイメージはあっても実際どんな家にするのか一から考えるのは難しいもので、そんな中、渡邊さんからのアイディアや過去の事例などがとても参考になりました。

イメージを少しずつ形にしていく中でとても助かったものが2つ。
まずひとつめは、渡邊さんが随所でディティールまで先回りして提案をしてくれること。例えば猫が楽しいリビングの棚を考えるときだと、棚のスペースの大小や仕切りを入れる位置など、いろいろな提案をしていただきました。我々はどうしても棚の話になると棚ばかり見てしまいますが、部屋全体のバランスも考えた提案が非常に参考になりました。この原稿を書いている今、ちょうどリビングの棚が出来ていっているところなのですが、少しずつ出来ていく棚をみると本当にあの打ち合わせが大きかったなと思います。ぼんやり決めてしまいがちな細かいところこそ、全体の調和や遊びのある空間づくりに繋がっているんだなぁ、とつくづく感じている次第です。

そしてふたつめは、打ち合わせ中の渡邊さんのラフスケッチ！やっぱり素人としては絵がないとイメージが沸きません。サラサラと描いてくれるスケッチには本当に助けられました。ひとつめとも繋がりますが、疲れが出る打ち合わせの後半でも細かいところまで妥協せずスケッチを描いてくれたおかげで、しっかりとお互いのイメージを伝え合えたと思います。

あ、それと忘れてはいけないことがもう一つ、毎回長時間子供の相手をしてくれたお姉さん（すみません、名前を失念してしまいました！！申し訳ないです！！）、とてもとても、とっても助かりました！笑　子供たちもお姉さんが大好きで、打ち合わせに行くというと毎回喜んでいました。
本当にありがとうございました。

現場が始まってからは、週末などにちょくちょく見学に行く日々。野月棟梁はじめ、みなさまあたたかい人柄の方ばかりで、突然お邪魔して質問してもいつもにこやかに丁寧に教えてくれました。

またそれぞれの工程ですごく丁寧に仕事をしてくれているのが随所に見て取れ、毎度安心して見学に行けます。訪れるたびに家が少しずつ少しずつ、しかし着実に頭の中にある完成図に近づいていくのは、何とも言えない喜びと感動がありました。

我が家の工事も残すところあと１か月ほど。
2018年からスタートした我が家の建て替え計画もいよいよ大詰めです。ここまでの道のりはいろいろ大変ではありましたが、振り返ると充実して楽しい日々でもありました。

シーエッチ建築工房のみなさま、ここまでありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします。
もうすぐ始まる新生活を心より楽しみにしております。