以前から多趣味の私の物が増え、主婦には自分の部屋などないのが当たり前なので、リビングを楽器やカメラや小物が占領するようになっていました。
日本画を学ぶひとり娘の部屋も四畳半という狭さで、机とベッドだけでいっぱい。部屋の壁も砂壁で絵が飾れないと嘆いていました。
そんな娘の絵が年度末の学内展示で、最優秀賞を頂けたことから、義両親が娘にアトリエを建ててあげようと言ってくれました。
ホームコンサートを開かれている知人のアトリエを何度か訪れるうちに、自分にもこんなスペースがあれば、と憧れるようになり、ネットで中古物件や土地を探し始めるようになりましたが、思うようなものに出会えませんでした。ひとつだけ住むには不便そうですが、アトリエに最適な物件に出会えたのですが、横に鉄塔があり、主人が反対し「それならうちの土地に建てたらいい」と言ってもらえました。
そしてたまたま、1台転勤により駐車場を出て行く人がいてあと2台となり、お願いして他に移ってもらうことができ、トントンと話が進み始めたのです。