『パッシブデザイン』
『パッシブデザイン』言葉のすてきな響きにつられてたどっていくと何と身近な宝塚にその会社はありました。自然の流れを生かしエアコンに頼らない、風が通り、陽をさえぎる深い軒や陽だまりを得られる縁側…それらは先人が地方の気候に応じて家づくりをしてきた知恵そのもの。無垢の木のあたたかさとやさしさ、そんな住まいにあこがれはしたもののまさか実現するとは夢にも思っていませんでした。
数年前からピアノの湿気が気になり調律師さんに対策・調整していただきながら維持してきました。長年北向きの暗い部屋にピアノを置き、仕事の時間やご近所への遠慮もあってあまりピアノを使わない生活になってしまっていることも影響しているようでした。気兼ねなく音を出せる環境はほしいけれど、マンション住まいの鍵1つで出かけられる気楽さやセキュリティーを考えると戸建てを住まいにすることは考えられませんでした。とりあえず防音工事はできないものかと近くの工務店に依頼すると、共有部分の関係もあり大掛かりな工事のわりに効果が薄いことがわかりました。
それならば、将来のことを考え、利便性のよい所に新築マンションを購入しそこで防音工事をしようと考えていました。が、探していてもなかなか環境面で思うようなところがなく、見れば見るほど画一的な間取りが目につき、そのうち引っ越そうとなんとなく考えあぐねていました。