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2025/06/07
宝塚市「グランドピアノのある家」間もなく完成
こんにちは。渡邊です。
すっかり気温があがり、
梅雨がもうそこまで来ている気候ですね。
宝塚市で工事を進めてまいりました
「グランドピアノのある家」が、いよいよ工事終盤。
現在は外構工事の真っ只中です。
植栽の位置や塀の高さ、
舗装の質感など、家とまちとの「つなぎかた」を
丁寧に仕上げていく、そんな大切な工程です。
外構は、家そのものの
印象を決める大きな要素でもあります。
建物と調和しながらも、
まちに対して閉じすぎず、
暮らしの気配がほんのりと伝わるような設計に。
緑や陰影のバランスに配慮し、
これからここで始まる暮らしを、
やさしく包むような外構に仕上がってきています。
外構は、家の“顔”であると同時に、
暮らしとまちをやわらかくつなぐ「間(あいだ)」のような存在です。
室内の快適さやデザインと同じように、
家の外側である町との接点である外構にも
丁寧に意識を向けることは、私たちが大切にしていることのひとつ。
この家では、
塀を高く立てて完全に閉じるのではなく、
通りからも緑が感じられるように植栽の配置を工夫しました。
例えば、通りがかりの方がふと足を止め、
四季の移ろいを感じられるような一本の木。
それは、誰かの心にそっと寄り添うような
存在にもなるかもしれません。
家は個人の所有でありながら、
地域の中に建つかぎり、まちの風景の一部でもあります。
だからこそ、そこに暮らす人にとって心地よいだけでなく、
周囲にとってもどこかやすらぎを感じるような外構をつくることが、
これからの住宅には求められていると感じています。
グランドピアノがある、みんなのステージ
この家の中心には、吹抜けのある大きな空間があります。
ここに、美しいグランドピアノが置かれます。
家づくりの初めから、
「音楽のある暮らしを日常に」という明確なイメージがありました。
演奏を楽しむことはもちろん、時にはダンスをしたり、
人が集まって一緒に音楽や食事を楽しんだり。
吹抜けは、
音の響き方に大きく関わる要素でもあります。
反響しすぎず、でも生音の魅力は失わないように、
素材選びや天井高、壁面の角度などに細やかな工夫を凝らしました。
その空間に、静かに佇む鉄製の螺旋階段。
鉄ならではの細くしなやかな線が、
空間の美しさを引き立ててくれています。
階段であるものの、ほどよい存在感で
軽やかなものになりました。
工事中、室内から外構がどう見えるのか確認。
社長も石田も楽しそうでした。
少し離れて、「和」を感じる小さな空間へ
この賑やかで開放的な吹抜け空間から、
少し離れた位置に、小さな和室があります。
この和室は、
渡り廊下でゆるやかにつながっており、
空間の雰囲気もがらりと変わります。
グランドピアノのある場所が
「外へ開く」場だとすれば、
この和室は「内に向かう」場。
自然素材ならではの柔らかな表情と、
どこか懐かしい質感が、和室に静けさと
品の良さを添えてくれています。
このように、
「にぎやか」と「おだやか」を行き来できる構成が
この家のもうひとつの魅力かもしれません。
ぜひ見上げてほしい和室の天井
完成見学会のご案内
「グランドピアノのある家」では、
来週末に完成見学会を予定しています。
https://www.ch-wood.co.jp/event/completion/kinoie_takarazuka_kengakukai
設計段階からお施主様と一緒に描いてきた
「音と暮らす家」の全体像を、
ぜひ実際の空間でご体感いただけたら嬉しいです。
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音楽のある暮らしに興味のある方
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吹抜け空間や鉄の階段に惹かれる方
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自然素材を活かした空間づくりに関心のある方
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住宅街での採光・通風の工夫を知りたい方
そんな皆さまにとって、
ヒントやきっかけの詰まった見学会になると思います。
ぜひ、体感しにいらしてください。
渡邊
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