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2025/05/03
西宮市「ぼたもちの家」暮らしの中心土間キッチン
こんにちは。渡邊です。
あっという間に5月になりました。
気持ちのいい季節、どこかお出かけになりましたでしょうか。
わが家はというと、あまりに自宅が気持ちよく
家族でのんびりと家を堪能する予定です。
娘も1歳でこの気候なのでお出かけしてもよいのですが
どこかへ出かけよう!ということが本当に減りました。
出かけることは減ったものの
人がたくさん来てくださる家となり、
よくよく話題になるのは
「なぜ玄関を無くして、土間にキッチンを置いたのか」ということ。
現代の住宅ではあまり見かけなくなったスタイルですが、昔の日本の家では多く
私と夫にとってはこの「土間台所」が家づくりや暮らしの基盤となりました。
■ 三和土土間とは
「三和土(たたき)」という言葉を
聞き慣れない方も多いかもしれません。
三和土土間は、土・石灰・にがりを混ぜて叩き固めた床のことで、
古くから日本の民家や蔵、作業場などで使われてきました。
名前の由来は「三つを和する」ことから来ています。
水や汚れに強く、踏みしめるとどこか懐かしい感触がある素材です。
モルタルほどひんやりせず、土の良さが生きて大好きです。
5年ほど前のブログで、私と古民家のことを
少しだけ触れているので、良ければご覧ください。
https://www.ch-wood.co.jp/blog/post_2527
■ そもそも昔はなぜ土間に台所を置いたのか
意外と知られていないのですが、きちんと理由があります。
一つは、かまどや火を使う作業が多く、不燃性の土間が安全だったこと。
もう一つは、水を多く使う作業が土間のほうがしやすかったこと。
農作業や漁業など家と外が密接に結びついていた時代には、
靴を履いたまま作業できる土間がとても便利な空間でした。
■ 土間の公共性と境界性
昔の家がもつ土間の「公共性」も、取り入れました。
どこか外のような内と外の中間領域。
玄関扉を開けて網戸だけ閉めていると、
在宅していると察した近所の方がやってきて
現代なのでインターホンを鳴らしてくださいますが
お野菜いる?と来られることは有難いことに日常茶飯事。
気持ちいいいようで、娘もよくここにいます。
(あまりに好むので茣蓙を引こうか迷い中)
■ 現代の土間は快適
見学に来られる方からは
「土間は寒くないですか?」という質問をいただきます。
昔の土間は冬場きんと冷えたので、その印象がありますよね。
私の家では、土間の下に断熱材を入れているため
「土間だから寒い」と感じたことはありません。
マニアックな写真ですが、こんな風に入っています。(途中です)
さらに薪ストーブも設置していることから
ストーブの熱で土間全体がほんわかと温められて、
その暖かさが蓄熱されて長引くことも嬉しいです。
掃除についてもよく聞かれますが、
土間は良い意味で「おおざっぱ」な場所。
住人十色の映像の中でも取り上げていただきました。
少々の汚れや水はねも気にせず使えますし、
素材自体がおおらかにそれを受け止めてくれます。
むしろ、完璧に整ったキッチンよりも、自然体でいられる場所だと思っています。
毎日長時間立つ台所を特等席に置いたことで
起きてすぐ台所に立つことが嬉しい日々が来るなんて
夜型人間の私には思ってもみないことでした。
なんと贅沢な朝ごはん。
■ 土間台所の少しだけ面倒なこと
短所というなら、土間キッチンには少しだけ面倒なことが2つ。
①台所で作業するにはスリッパやを履かないといけないこと。
②冷蔵庫にマヨネーズなどちょっとしたものを取りに行くのが面倒ということ。
ただ、これに関しては、ありがたいことに基本的に夫が取りに行ってくれます。
もはや土間だからという理由ではないかもしれません。笑
ルームツアーで間取りをご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=F-eg_svv8ZQ
■ 見学会のご案内
暮らしを実際にご覧いただける見学会を定期的に開催しています。
次回は梅雨の時期、6月22日(日)に開催予定。
湿気が多い季節ならではの室内環境を体感いただけます。
https://www.ch-wood.co.jp/event/completion/kinoie_nishinomiya_hiraya0622
わんぱく娘もいるかもしれません。
新築の見学会も開催します。
見学会のことばかり毎回すみません。
住んでみてより感じている、シーエッチの家の気持ちよさを
とにかく皆さんに知っていただきたいという一心なのです。
□ 三木市「木陰で憩う家」5/24(土)・25(日)
https://www.ch-wood.co.jp/event/completion/kinoie_miki_kengakukai
□ 宝塚市「グランドピアノのある家」6/7(土)・8(日)
https://www.ch-wood.co.jp/event/completion/kinoie_takarazuka_kengakukai
弊社には「営業」スタッフはおりません。
なので、わたしたちの完成見学会は、まさに家を見学いただき
社長や私、石田など「設計」スタッフに質問をしていただける
ゆったりとした見学会です。
お家づくりで悩まれているみなさま
まずはぜひ体感しに来てください。
渡邊
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