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「中間領域の心地よさ」について

こんにちは。渡邊です。
ここのところ気温が上がるにつれて
雨の日が少しずつ増えてきましたね。

木の家に暮らし始めてからというもの
植木の手入れや、畑をしたいな、など
「庭」を意識することが増えました。

とはいえ、現実にはなかなか
庭でのんびりできる余裕なんて無く
我が家で活躍してくれているのが、
中間領域の「屋根のあるウッドデッキ」です。

季節の変化が肌にやさしく感じられる春や秋はもちろん、
真夏の朝や冬の晴れた日、これからやってくる雨の季節も
過ごす時間は、心も身体もほっとゆるむひとときになります。


(自宅:ぼたもちの家)


ウッドデッキに「屋根」があるということ

一般的にウッドデッキと聞くと、庭先にせり出した、
開放的な屋外のスペースを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

実際、屋根のないウッドデッキも、
日差しや風を感じながら過ごせるとても魅力的な空間です。
ですが「屋根がある」ことで、そのウッドデッキが
より暮らしに寄り添う、日常的な居場所へと変わっていきます。

たとえば、
・雨の日も濡れずに出入りができる
・真夏の直射日光を避けながら風を感じられる
・子どもが安心して遊べる「もうひとつの室内」のような場所になる
・室内から庭へ自然と視線と動線がつながる

このように、屋根のあるウッドデッキは、
単なる屋外スペースではなく、「内と外のあいだ」のような
どちらにも属する新しい居場所になります。




自然とつながる、日常の風景が変わる

自宅もそうですが、敷地条件をみつつ
リビングから続くウッドデッキに軒をかけ、
周囲の自然と一体感のある空間をつくることもよくあります。

立地条件によっては、深い軒をかけると
冬の日差しを室内に取り込めないこともあるため
南の窓辺の庇を90cm程度伸ばした家が
弊社では標準的です。

まるでリビングの延長のようでありながら
しっかりと屋外空間ともつながっている。
そんな“ちょうどいい”距離感が、中間領域である縁側や
ウッドデッキの魅力だと感じました。




住宅街の端の敷地に建てたOB様からいただいた写真。
もうこの写真も5年前。お元気されているかな。


「焼杉の外壁」と調和する木の素材感

もうひとつご紹介したいのが、外壁の「天龍焼杉」。
天龍焼杉は、静岡県天竜地域の豊かな山林で育った杉材を、
現地の職人たちが昔ながらの手仕事で焼き上げてつくる外壁材です。



炭化層がしっかりと残る焼き板は、
耐候性・耐久性にすぐれ、時間が経つほどに
深みを増す美しい表情を見せてくれます。

焼くことで木材の表面にできる炭の膜は、
塗装に頼らずとも雨風や紫外線から
木を守ってくれる天然の防御層。
自然と共に生きる日本の知恵が息づいています。

焼杉の黒はただの“色”ではなく、
山の暮らしと手の跡、そして時間を閉じ込めた質感です。
遠目にはしっとりとした重厚感を放ち、近くで見ると
ひとつとして同じもののない、焼き目の揺らぎに気づきます。

そして、私たちが手がけたその住まいでは、
焼杉の黒と、軒裏やデッキに使われた杉の赤みとの対比が際立ち、
木の素材感の豊かさを改めて感じさせてくれます。

そうした日常の一コマにこそ、
この素材の豊かさが宿っているのだと思います。



家の「余白」としてのウッドデッキ

住まいづくりにおいて大切にしていることのひとつに
「余白」のある暮らし、という考え方があります。

たとえば、
リビングの大きさや機能性を優先するのではなく、
少しコンパクトにして、その分、ウッドデッキのような“余白”を設ける。
そうすることで、家全体に風通しのよい豊かさが生まれます。

予定通りに使うのではなく、
そのときどきの気分や季節に合わせて
自分たちの暮らしに寄り添ってくれる。

そんな「余白」空間が、
家で過ごす時間をよりいっそう
豊かなものにしてくれるのだと感じています。

住宅街の中で、中間領域に出にくくても
その「場」があるだけで空間の広がりが
全く違うものになります。




実際に体感していただけます

「屋根のあるウッドデッキって、実際どんな雰囲気なの?」
「焼杉って、どんな風合い?」
そんな方にこそ、ぜひおすすめしたいのが【完成見学会】です。

現在、以下の2邸のお住まいで、
見学会のご予約を承っています。


それぞれ、ウッドデッキや素材の使い方、
間取りの工夫など、現地でしか感じられない心地よさがあります。
写真や図面では伝わらない「空気感」こそ、実際に訪れて初めてわかること。

ぜひこの機会に、
住まいの“余白”の豊かさを感じにいらしてください。
私も、現地にてお会いできることを楽しみにしております。


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渡邊

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