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2025/04/24
西宮市「ぼたもちの家」わが家の魅力
こんにちは。渡邊です。
4/20(日)の我が家の暮らしの見学会は
満員御礼、沢山の方にご覧いただきまして
ありがとうございました。
お越しくださったみなさまが
のんびりくつろがれていて、
「昔ながらの民家」を理想とする私としても
とてもうれしく拝見していました。
娘がいたので騒がしかったですが
にこやかに見守ってくださったり
お子さんが一緒に遊んでくれたりと
ありがとうございました。
設計士として多くの家づくりに携わってきた経験から、
「もし自分が家を建てるなら、どんな暮らしをしたいか?」という問いに、
真正面から向き合ってつくったのがこの家。
「住人十色」にて知ってくださった方にも
こだわりをお伝えできれば良いなと思いますので
少しですが家のことを、紹介させていただきます。
■ 平屋だからこその、やわらかなつながり
「ぼたもちの家」の大きな特徴は、平屋という点です。
良さは、何と言っても家族の気配をどこにいても感じることができるところ。
居間や食堂、台所に寝室、どの部屋にいても、家族の気配が届きます。
空間に高さを設けず、全体がゆるくつながっているので
生活の中で「今、誰がどこで何をしているか」を感じやすく、
生活に安心感を与え、家族の絆を深めています。
娘が静かな時はたいてい悪さをしています。笑
また、この家には段差をあえて設けました。
段差を設けることで、空間に奥行きが生まれるだけでなく、
家のあちこちに「座る場所」「居場所」を作ることができます。
例えば、リビングの隅に座ることができたり、
ちょっとした段差に腰を下ろして本を読んだり、お茶を飲んだり。
この“居場所”が家の中に点在していることで、
より自由でゆったりとした暮らしができています。
■ 草屋根とともに暮らすという選択
「ぼたもちの家」のもう一つの特徴は、草屋根です。
草屋根は、ただ見た目がユニークであるだけではありません。
実は、機能的にも大きなメリットがあるのです。
まず、草屋根は優れた断熱性を持っています。
特に夏、屋根が太陽の熱を吸収し、室内の温度が上がるのを防いでくれます。
昨年の夏は日中こそ冷房をいれましたが、夜間は一切冷房を使いませんでした。
冬は室内の暖かさを逃がさないため、冷暖房に頼りすぎずに快適に過ごせます。
そして、草屋根は建物全体と風景を調和してくれます。
屋根の上に広がる芝が季節ごとに変化し、春には新緑、夏には鮮やかな緑、
秋には黄色くなり、冬には雪景色と、家が四季の移ろいに合わせて姿を変えていくのです。
この自然の変化を身近に感じながら暮らせることは、私にとってはとても贅沢なこと。
■ 川とともに暮らす贅沢
それから、我が家のすぐ下には、川が流れています。
毎日鳥のさえずりや風に揺れる木々の音が日々の生活に溶け込みます。
朝、窓を開けると水の音が聞こえ、外の空気が家の中に入ってきます。
風の強い日には川面がさざ波立ち、穏やかな日には静かな水面が広がります。
この川の移ろいが、家の中に入ってきて、日常に豊かな時間の流れを与えてくれるのです。
また、自然の中で暮らすことで、季節の移ろいを身近に感じます。
例えば、春には花が咲き、夏には涼を感じ、秋には紅葉が広がり、冬には雪景色が楽しめます。
自然が豊かな環境で暮らすことは、生活に深みと豊かさをもたらしてくれました。
■ 土間と薪ストーブ、内と外をつなぐ暮らし
この家の中心には、大きな土間があります。
土間は、外と内をつなぐ“緩やかな境界”として、空間に自由なつながりを生んでくれます。
また、プライベートな閉じたい空間と、パブリックに開く空間を繋ぐ役割もしています。
土間は、作業スペースになったり、子どもと遊んだりする場所。
更に我が家は土間にキッチンを据え、家族が毎日集まります。
冬には、薪ストーブを囲んで温まったり、雨の日には式台で雨音を聞きながら読書をしたり。
また、薪ストーブを土間に設置しており
炎の前に座ると、家族とゆったりとした時間を過ごすことができ、自然と会話が弾みます。
薪をくべる作業も楽しいひとときで、穏やかで温かい冬の夜を過ごしました。
■ 素材がつくる、やさしい空気感
私の家は杉や桧の他に、珪藻土、畳、カーペット、三和土など、
さまざまで個性豊かな自然素材をふんだんに使っています。
これらの素材は、時間とともに変化して育っていきます。
無垢の木は、肌ざわりがよく、木の香りが家中に広がります。
珪藻土の壁は調湿性が高く、湿度を一定に保ってくれるので、快適な室内環境が保たれます。
また、和紙を使った障子や畳など、自然素材の温もりは、光を反射することなく
空間全体を包み込むようなやさしい雰囲気を作り出します。
これらの素材を使うことで、“ほっ”と一息つける空間が生まれました。
■ 「今」の暮らしに、正直に
家づくりは、「暮らし」に正直であることが大切だと思います。
将来どんなことがあるかは誰にもわかりませんが、
「どんな暮らしをしたいか?」という問いに向き合い
その答えをかたちにすることを、自分の家づくりでは大切にしました。
家族の絆や暮らしのリズムを大事にし、
何気ない日常を心地よく過ごすことができています。
🌿 6月22日(日)「ぼたもちの家」見学会開催のお知らせ
満員御礼となった4月20日(日)の見学会に続き、
6月22日(日)に梅雨時の見学会を開催する事が決まりました。
実際に草屋根や平屋、素材の使い方など、暮らしをご体感いただけます。
そして、ぜひ、のんびりと過ごしてみていただけたら嬉しいです。
お申し込みは以下のリンクからお願いいたします。
見学会申し込みフォーム
私の家や暮らしが、
ひとつでも皆さまの家づくりの参考になればうれしいです。
ご興味ありましたら、ぜひ我が家にいらっしゃってください。
渡邊
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