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2025/07/28
伊丹市「ひとまの家」上棟式
伊丹市「ひとまの家」上棟しました。
夏の陽射しの中、
伊丹市で工事が進む「ひとまの家」が
ついに上棟を迎えました。
住宅街の中に建つこの家は
街の喧騒を少しだけ離れた、
静かな暮らしの場になる予定です。
周囲は建物が密集していますが
長時間を過ごす空間を2階にすることで
心地よい住環境をつくり出す計画です。
2階をLDKとし、
子ども部屋も同じ階で緩やかにつながるワンルーム。
1階は寝室や水まわり、そして「なにもない部屋」。
自然の光を一日中楽しめる空間構成になっています。
朝いちばん、大工さんたちが集合
上棟の日の朝、現場には大工さんたちが集まり
整然とした準備の空気が流れていました。
今日の段取りや注意点を再確認し、
安全第一で工事が始まります。
柱が立ち、梁がかかると
これまで図面上だった家が
ようやく立体として姿を現します。
これまでは基礎の状態で
まだ立体的な空間ではありませんでしたが
上棟すると建物の具体的な形やボリュームがみえて
より暮らしがリアルに想像できてきます。

骨組みを雨から守る、ブルーシートの意味
上棟が終わると、
大きなブルーシートで家全体を覆います。
この工程は、実はとても大切です。
先日の「大きな木の下の平屋」のブログでも
同じことをブログに書かせていただきました。
丹波篠山市「大きな木の下の平屋」上棟
木造住宅にとって、水分は大敵。
柱や梁に使われている無垢材は
できるだけ乾いた状態で仕上げることが理想です。
上棟したばかりの骨組みが雨にさらされないよう
しっかりとブルーシートで包むことを大切にしています。
このひと手間が、後の住まいの健やかさに直結。
雨の多いこの時期だからこそ、より慎重に、丁寧に。
上棟式の時間
後日、上棟式を執り行いました。
式は、現場に立つ家の骨組みの中で行います。
大工さんや監督、スタッフ、お施主様ご家族がそろい、
皆で節目を祝い、これからの工事の無事を祈願しました。
お子さまが笑顔で歩き回る姿に
どこか安心感や嬉しさを覚えるのは
設計者としての想い入れがあるからかもしれません。


式の中で思うこと
上棟式というのは
建築の節目でありながら、
人のつながりを深める時間でもあります。
棟梁の挨拶のあと、
お施主様から大工さんへ感謝の言葉がありました。
「暑い中、本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。」
丁寧な言葉で伝えられた気持ちは、
きっと大工さんたちの心にも届いたことでしょう。
そうしたお気遣いのひとつひとつが、
よりよい家をつくる力になります。

大工さんに「ありがとう」。
地鎮祭から、今日まで
今年の春に行われた地鎮祭。
あの日から、基礎工事、配筋検査、土台敷きと
少しずつ工事は進んできました。
「伊丹市・ひとまの家」地鎮祭
初めてお会いした日から、
お打ち合わせを重ね、たくさんのお話をして
「暮らし」の輪郭をつくっていきました。
私たち設計者にとって、家はただの空間ではありません。
そこに住まう人の暮らしと重なってはじめて
ようやく「家」となるのだと感じます。
これからの工事期間も、丁寧に、そして楽しく。
完成の日まで、スタッフ一同、心を込めて取り組んでまいります。![]()
渡邊
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