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芦屋市「暮笑庵」上棟しました

■ 芦屋市「暮笑庵」が上棟しました

住宅街で育つ、小さな余白のある家。
芦屋市の静かな住宅街で進めている
「暮笑庵(くわあん)」が上棟を迎えました。

朝の空気はひんやりとして、
冬の気配が少しだけ混じったような晴れの日。
これまで何度も図面を眺め、模型をつくり、
打合せを重ねてきた住まいが、ついに“立ち上がる”瞬間でした。

敷地に立ち会われたお施主様は、
刻々と組み上がっていく柱や梁を見つめながら
「図面で見てきた家が、本当に建っていくんですね」としみじみ。

大工さんたちが息を合わせ、
木を叩き込み、空へ向かって
住まいの輪郭を描いていくその様子は
何度見ても胸が熱くなるものです。


綺麗に施工される柱や梁


レッカーの高さを見るといつも少し緊張します


晴天のなか、無事上棟いたしました。


■ 「暮笑庵」という名前に込めた想い

もともと、暮らしが和む家。ということで
愛称は「暮和庵(くわあん)」はどうだろうと
社長と石田と話しをしていたのですが

お施主様ご家族の朗らかな様子から
「和」よりも「笑」が似合うねと
決まったのが「暮笑庵」でした。

「笑」という文字が入ると
不思議と家全体の雰囲気がやわらかく感じます。

朝の光の中で家族が笑っている姿
夕方の台所で交わされる「おかえり」
「お仕事おつかれさま」といった声は
こころがほどける瞬間。

そんな暮らしをきっとされるであろう
お施主様ご家族をイメージして名づけました。


■ 住宅街で心地よく暮らすための工夫

暮笑庵の敷地は、芦屋市らしい落ち着いた住宅街の一角。
道を歩けば、整えられた植栽や、互いに配慮が感じられる街。
丁寧に暮らす人々の気配が感じられる場所です。

こうした“静かな生活のリズム”を大切にされている地域だからこそ、
住まいに求められることも自然と見えてきます。

・外からの視線をやわらかく受け止めること
・近隣との距離感を適切に保つこと
・光と風を遮らないこと
・家族が安心してくつろげること

敷地は奥に長く、
隣家との距離もそれほど広くはありません。
けれど、だからこそ設計の妙があります。

窓の高さを少しだけずらしたり
北側のお家に陽が入るよう検討したり
視線が抜ける方向に控えめな開口をつくったり。

上棟したばかりの骨組みの中を歩いてみると
“この家は昼下がりの光がとてもきれいだろうな”
と未来の情景が浮かんできます。



■ 「ハナレ」のある暮らしという贅沢

暮笑庵の大きな特徴のひとつが、ハナレの存在。
母屋のすぐそばに、ほんの少し距離を置いて建つ小さな建物。
けれど、住まい全体にとっては、とても大きな意味を持っています。

家族と程よくつながりながら
同時にひとりになれる空間を確保できるのは、
本当に贅沢なことです。

住宅街という環境だからこそ、
近隣からの生活音はどうしてもあるもの。
少しだけ距離を置いたハナレがあると、
暮らしのバランスが整います。

“母屋とは違う空気感が漂う場所”として
このハナレがご家族にとって
特別な存在になることを感じています。


■ 上棟という節目に立ち会って

上棟の日は、家づくりの中でも特別な日です。
一本の梁が架けられたときの音、木と木が噛み合う確かな感触。
図面で描いてきた線が、どんどん立体になっていきます。

お施主様も構造の中を歩きながら、
「こんなふうに光が入るんですね」
「ここがリビングの窓になるんですね」
と楽しそうにされていました。

図面から立体へ。
立体から、これから生活が生まれる「家」へ。
その変化の最初の瞬間に立ち会えるのは
私たちにとっても大きな喜びです。


上棟した建物にブルーシートをかけて雨養生。


晴天の予報でも、予定外の雨に備え
建物を必ずすっぽり包みます。


■ ここから始まる、家の“表情”づくり

大工工事が進み、断熱や気密の施工
外壁、造作家具へと工程が進むにつれ、
暮笑庵は少しずつ「暮笑庵らしい顔」を持ちはじめます。

芦屋の街にそっと馴染む落ち着いた外観。
時間とともに変化していく木の表情。
四季の風がやわらかく通り抜ける窓辺。

完成してしまえば忘れてしまうほどに
細やかでたくさんの検討を積み重ねています。

住宅街で建てる住まいは
ただ小さく整っているだけでは不十分で
“その場所でどう心地よく暮らすか”
という視点が欠かせません。

暮笑庵には、
そのひとつひとつを丁寧に解いていく
設計が込められています。


■ さいごに

上棟を迎えた暮笑庵は、
まだ骨組みの状態ではありますが
すでに“これから始まる暮らしの気配”が漂っています。

家族が笑い、季節を感じながら暮らし
ときにはハナレでひと息つく。
そんな穏やかな日々が
この住まいに流れますように。

今後も、工事の進捗や見どころをブログでお伝えしていきます。
どうぞ楽しみにお待ちいただければ幸いです。

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渡邊

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