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2026/01/26
伊丹市「ひとまの家」完成しました
伊丹市「ひとまの家」完成しました
伊丹市「ひとまの家」が、このたび完成を迎えました。
土地探しからご一緒し、設計、工事と
お施主様と共に時間を重ねてきた住まいが
ようやく“暮らしの器”として完成しましたことを
設計担当としてとても嬉しく思います。

この家の計画が始まったとき、印象的だったのは
ご主人様の「気をつかわなければならない家」にしたいという言葉。
そして、それに基づいた「どんな暮らしがしたいか 解説書」。
実はわくわくしながら何度も読んだこと、いい想い出です。
「家でどう過ごしたいか」という素直でまっすぐな想い。
広さや部屋数といった条件よりも先にその感覚をどう形にするかが
この住まいづくりの軸になっています。
せっかくなので完成を機に
この家のご紹介をさせてください。

「ひとまの家」という考え方
この住まいの大きな特徴は
2階に設けた“ひとつの間”のような空間構成です。
LDKと子ども部屋を明確に区切らず、建具も設けず
ひと続きのワンルームとして計画しました。
一般的には「個室をしっかり分けたい」
「将来の使い勝手優先」という声も多いものですが
この家では「気をつかわなければならない家」をテーマに
今の暮らしを丁寧に見つめることを大切にしました。
料理をする人、くつろぐ人、遊ぶ人、勉強する人。
それぞれが別々のことをしていても、同じ空気を共有している。
そんな距離感が、この家の心地よさをつくっています。
音や気配が完全に遮られないからこそ
自然と気をつかい合いながら家族の存在を感じる。
「ひとま」という名前には、空間の広さだけでなく
人と人との間を包み込む場であってほしい、という思いも
ひっそりと込めていたことを、ここにこっそり綴ります。

採光とパッシブな考え方から生まれた2階リビング
この住まいは2階に主な生活空間を配置しています。
「景色が良いから」という理由ではなく
周囲の建物の状況や敷地条件を踏まえ、
安定した光を取り入れるための選択でした。
南側から入るやわらかな光が
時間帯によって空間の表情を少しずつ変えていきます。
大きな窓から差し込む光は、強すぎず、弱すぎず、
日常の中でふと心が緩むような明るさです。
また、断熱や日射取得・遮蔽といった
パッシブハウスの考え方を取り入れ、
エネルギーに頼りすぎない快適さも大切にしています。
「なんとなく気持ちがいい」と感じる背景には、
こうした目に見えにくい工夫が積み重なっています。

北側の「なにもない部屋」
1階の北側の「なにもない部屋」。
用途を決めすぎず、畳を敷いた静かな空間です。
裏のコンセプトは「そして何にでもなる部屋」。
北側の光は一日を通して
大きく変化せず、やさしく安定しています。
本を読んだり、外を眺めたり、
少し横になったり、客間としてみたり。
家の中に、あえて余白をつくること。
暮らしの中に「立ち止まる時間」を
許すような場所にもなりました。
ここのことは、ぜひ施工事例の
ページ下部『オーナー様の声』を読んでみてください。
▶https://www.ch-wood.co.jp/case/secondfloorliving_kinoie_itami

暮らしが始まってからが本番
家は、完成した瞬間がゴールではありません。
ご家族が住み始め、季節を重ね、
思い出が積み重なっていくことで、
少しずつ「その家らしさ」が育っていきます。
この「ひとまの家」も
これから暮らしの変化に合わせて、
使い方や居場所が更新されていくことと思います。
その変化を受け止められる、
懐の深い住まいであってほしいと願っています。
とても愉しい家づくりでした。
完成までの道のりを共にしてくださったお施主さま、
そして現場で力を尽くしてくださった職人の皆さまに
改めて心より感謝いたします。
これから始まる日常が、
穏やかで、健やかで、豊かな時間で
満ちていきますように。
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渡邊
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