古民家移築・再生

古民家移築レポート

第5弾で紹介した高性能(断熱材など)をまとった古民家。さて続いては…。 屋根材の施工です。ガルバリウムという一風変わった名称のもので、アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板でで きており、錆にたいへん強い素材です。この作業の担当は板金屋さん。しかし、またまたそこには立ちはだか る壁が!!それは今までのような古材相手ではなく、屋根の傾斜角度!!それもなんと45度!!このままで は百戦錬磨の職人さん達にも作業は不可能…。これを可能にするため、屋根でも作業できるように足場を 組んで行きます。これでやっと本来の作業開始。始めは順調に進んで行きましたが、この時期は6月→梅雨- ということは雨続きで…。さすがに天候には勝てません。職人さんたちの安全第一で施工していきました。

次にもう一つの外部(外観側)の施工。のっぺりした壁に付梁・付柱・焼杉板を施工していきます。これらの 担当は大工さん。 付梁・付柱は太陽光で木が痩せるのが早いため、一本一本しっかりと掘り込んで加工します。そうすることに よって、たとえ木が痩せても仕口が見えないようにしました。また付梁に関しては雨による腐朽を防ぐため、 すべてに水切りを入れるという、細かいところまで気を使っての作業でした。焼杉面は母屋部分が腰までの 高さで、下屋部分はぐるりと焼杉で仕舞いをしました。

内部は床貼りとボード貼りです。 床はクルミのフローリング材。90mm幅のものを一枚一枚貼っていくので、一苦労な作業ですが、このクル ミのフローリング材の優しい表情が、ごつごつした古民家にやわらぎを与えて、梁はがっちり、床はふんわり と非対照的な木の表情が不思議と馴染み、いい雰囲気を醸し出しています。 内壁は不燃の石膏ボード。仕上げの左官下地になります。 通常このボードは寸法を取ってカットし、スムーズに取り付けていけるのですが、ここでもまた古材との格闘 が待っていようとは…!ぐんにゃりとした古材特有の曲がりを寸方・採寸してカットしなければならない ので、かかった手間と時間は通常の2倍!?それ以上!?ようようカットしたボードの貼り付けにも一苦労で す。貼り上がってくると、一面に綺麗なピンクの壁が仕上がった!と勘違いするなかれ、これはあくまでも下 地の段階。ではなぜゆくゆくは隠れてしまう石膏ボードが、わざわざかわいらしいピンク色をしているのか? それはわがCH御用達の石膏ボードは、ホルムアルデビドの吸収に優れているものを使っているため。そのボ ードのピンクの紙の部分にその優れた機能があるからなのです。

内部で面白い箇所がもう一つあります。2Fの勾配天井の仕上げです。"網代"(※元来は杉・檜・竹などの細 い薄板を、互い違いにくぐらせて編んだもの。天井・垣根・笠などに使用)と呼ばれる古来からの技法なので すが、おそらく今は昔のままの網代を組める職人さんは残念ながらいないのではないでしょうか。ですがその なんともいえない味わいを活かそうと、代用に"萩"をパネルに組み込んだ状態の「現代版網代」なるものが あり、これを勾配天井に張ることで結構面白い雰囲気になっています。

まだまだ書きたい事はありますが、今回はここまでにします。これがHPに掲載される頃には大工工事が終わ り、最終仕上げでもある次のステップ、左官や塗装の工事に移っていく予定です。そこでもまた一波乱あるの かな?

またよい報告をさせていただけるよう頑張ります!!

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