古民家移築・再生

古民家移築レポート

7月に新潟県に行ってからもう夏が過ぎ、秋が過ぎ、季節は冬です。その後の進行も思うようには、進みませんが、徐々に形になりつつある「兵庫の古民家」の進行状況をご報告いたします。

8月 兵庫県で設計を進めると同時に、新潟県の大工さんは壁や屋根の残っていた古民家を軸組だけに解体。今年の夏は、雨も少なく解体もはかどっているのかなと思いつつ、古材の搬入を心待ちにしていました。
ところが、設計のプランが動いたりとお施主さまと打ち合わせが続きます。プランニングでは、お施主さまのライフスタイルに合わせてプランしていきます。図面はお施主さまのこだわりと設計者のアイディアが詰まったものになりました。プランが決まるとすぐさま申請に。申請が長引き、ようやく着工準備が完了したのは10月末。そのころ、新潟では古材の搬入までの準備OKとのこと。現場でも、草引きを済まし、本格的な工事の始まりです。

11月 古材がはるばる兵庫県に辿り着きました。今度は古材を運び入れるのに、一苦労。何より古材が、曲っているので端に寄せて並べるのも広がったりと上手くはいきません。手作業で運んだので、みんな筋肉痛になってしまうほどでした。また、古材を並べてみると、すごいボリュームで、これからこの古材が使われるんだなぁと思うといろんな想像してしまいます。古材搬入と同時期に基礎工事も着工しました。

12月 基礎工事は進み、鉄筋のチェックや型枠工事を行います。建物の土台となる鉄筋コンクリートはベタ基礎とし、2階建て住宅にも構造計算を行なっています。これはCHでは標準装備。建ててしまうと見えないところですが、家支える重要な部分です。また、立上りもメンテナンスや湿気のことも考えしっかりとっています。後からでは触れないところでもありますので、今の段階でしっかり押えています。

1月からいよいよこれから大工さんの"キザミ"にかかります。使える古材などの選別や木材等のカット作業を行ないます。古材を活かしつつ、古材で足りないところは製材された木で補いながらの作業。一つ一つ丁寧に大工さんが刻んでいくので、時間は要しますが、材を見つめながらひとつずつ合わせていく作業は今ではあまり見られません。今はプレカット工場に出してしまうのです…。そうして刻み終えた木材を曲った梁が現代の木材を融合し納められています。徐々に兵庫にて形をつくり、100年ほど前の古民家に息を吹き込み、新たなる"現代での一歩"踏み出します。どのように古民家の材を使って現代の大工さんの手にかかり"再生"するのかワクワクしますね。次回は棟上の様子などご報告できたらなと思います。

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