古民家移築・再生

古民家移築レポート

雪深い新潟県の古民家を、遠く離れた兵庫県に移築する話がCHに舞い込んだのは、冬真っ只中の今年2月。新潟には、築100年近く若しくはそれ以上経つ"古民家"と呼ばれる様な建物が、だいぶ減ってはきていますが、未だに残っています。時の移り変わりに伴い、農業をやめ古い家を売り、住みやすい街へ出る方も多いです。またそういう"古民家"及び使われている"古材"を売りに出すにあたり、仲介をしている会社も何社かあります。4~5月 春の雪解けを待ち、どの古民家を移築するか物色しに、数回新潟へ脚を運びました。数件の"古民家"を見て回り、その中でも一番材がしっかりしていて、構造材の掛け方が美しいお宅に決定しました。決まれば即、仲介業者さんに壁・屋根・床の解体に掛かってもらいます。といっても、天気などの都合でなかなか思うようには進みません。

7月 壁や屋根を取り除き、柱や梁だけが現れた状態で、構造材の継手や仕口(接合部)・寸法・形状・状態の良し悪しなどを見るために、宝塚から設計士・構造設計士・大工さん2人・CHスタッフ3人の計7名で、遠く新潟へ向かいました。

裸ん坊の建物を想像していると、外壁や屋根が半分以上残った建物が…天気の都合で解体が進まなかった様です。それでも、測り忘れたからといってすぐに行ける距離ではないので、2日間で採寸から番付まで、設計士を中心、手分けして作業を進めるしかありません。増築々を繰り返している建物なので、増築部分と既存部分の高さが微妙に違ったり、材が違ったり…と色々ありました。また、比較的古いであろう増築部分の壁内部に貼られた、大正時代の新聞紙や、屋根裏(2F)から雪国ならではの"かんじき(雪の上を歩く為の履物)"を発見し、盛り上がったりもしました。

今ではなかなか使えない様な、ケヤキや松の太い梁・グニャりと躍る登り梁・家のボリュームがあるので太くは見えないが意外と太い5寸角以上の柱達、全てが100年の歴史をまとって黒光りしている姿は圧巻です。また、躍る(曲がった)梁や太さの違う柱を、上手く重ね上げていった大工さんの腕にも感動です。

8月 完全にバラした古材たちを、新潟からこちらへ運び、加工の必要な木材を手刻みする予定。硬いケヤキなんかに電動ノコギリを入れると煙が立ち上がりそうで…8そんな様子など、機会があればまたご紹介いたします。 銘木屋さんも、製材屋さんも本当に木が好きで、手塩にかけた木を使ってくれるお客様と直接会えるのが嬉しい様で色々と木の事について話してくれました。

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